【インタビュー】SCRIPT × aroma cafe

2013/12/01| , ,

 

(写真向かって左:aroma cafeオーナー 福下瑞希さん、右:SCRIPT主宰/株式会社Brand new days代表/SUECCOメンバー 伊原純一)


Interview

 

SCRIPT × aroma cafe


 

SUECCOメンバーでありファッションデザイナーの伊原純一(通称:じゅんちゃん)が株式会社Brand new daysとして立ち上げたパーソナルウェアブランド、「SCRIPT」。9月に本格始動した同ブランドの、初となる春夏展示会「SCRIPT 2014 SPRING & SUMMER EXHIBITION」が、12月13日〜19日に中目黒で、続く21日〜23日には逗子SUECCO HOUSEにてそれぞれ開催される。

 

中目黒での会場となるのは、「aroma cafe」。一般的にアパレルの展示会はバイヤーを対象とした招待制のクローズドな場だが、今回はカフェの通常営業をしながら、だれでも気軽に立ち寄ることのできるオープンな展示会を行うという。「aroma cafe」オーナーの福下瑞希さんと、SCRIPT主宰の伊原氏に、“カフェの通常営業とアパレル展示会のコラボレーション”という、これまでにはない新しい展示会スタイルについて会場で話を聞いた。

 

 

—素敵なカフェですね。今回、こちらのaroma cafeで展示会を行うことになった経緯は?

 

伊原(以下、I):初めに話をしたのは、僕の方からですね。SCRIPTの「自分時間を着よう」というコンセプトに、このaroma cafeのコンセプトがすごく合っていると感じたんです。それで瑞希くんに、こういうのやりたい、っていう提案をさせてもらって。

 

—そうなんですね。ではまず、aroma cafeのコンセプトについて聞かせてください。

福下(以下、F):ひとつは癒しですね。アロマというとリフューザーからくる香りを連想する方もいるかもしれませんが、ハーブティーの香りだったり、コーヒー豆の香りだったり、それもすべてアロマというんです。そういう天然の香りに癒されたり、家に帰ってきたようなアットホームな空間に癒される、そんなイメージのカフェがあったらいいなと思っていて。

 

特に中目黒は、お洒落で賑わうカフェはあっても、ゆったりと寛げるアットホームなカフェはそんなになくて。いつ来ても落ち着いて読書ができたり、パソコンで仕事ができたり、そんなイメージのお店を作りたかったんです。

 

 

—確かに。今いただいているレモングラスのハーブティもいい香りです(笑)。毎日、どのような方がいらっしゃいますか?

 

F:中目黒はオフィス街でもあり、住宅街でもあり、それからお洒落なカフェに行きたくてわざわざ訪れる方もいたりと様々な面がありますが、aroma cafeではゆっくりと「自分の時間」を過ごしにいらっしゃる方が多いですね。OLの方がランチ休憩に来てくださったり、主婦の方が子どもを習い事に送り届けて、その待ち時間をここで待ってくださったり。そういう方々に、仕事や育児からちょっと解放されて、本を読んだり自分の時間を持てる、そんな空間になっていると思います。

 

—落ち着いて自分の時間を持てる空間、素敵ですね。では、SCRIPTのコンセプトというのはどのようなものでしょう?

 

I: SCRIPTのコンセプトは「じぶん時間を着よう」というものです。「オフの中にある“オン”タイム」ということで、自分のために使う時間に着るリラックスウェアを提案していきたいと思っていて。長期的にはファッションだけではなく、雑貨だったり、空間だったりも含めて、そういうライフスタイルを提案したいと考えています。

 

 

—なるほど、自分のために使う時間、そのための空間や洋服というところが重なって、今回の展示会に。

 

F:7月のaroma caféのオープニングパーティで伊原さんと初めてお会いして。正直最初は、どういうふうにやっていくのかピンときていなかったんです。でもそこから何度かお話したり、伊原さんの会社のオープニングパーティをaroma cafeでやってもらったりするうちに、これはぜひしっかりとやってもらいたいな、と。

 

それに僕自身も、伊原さんのファッションやセンスにすごく興味があって。実際伊原さんが自分で作られているブランドを見てみたいなというのもあります。あとは、カフェと雑貨、カフェと洋服ブランドとのコラボレーション企画というのはすごく面白いなと思って。

I:カフェの通常営業をしながら洋服の展示会というのは、なかなか今までにはなかった形なので、確かに最初はイメージしづらかったかも…。でも話をしていくと、瑞希くんも「新しいことをどんどんやっていきたい」という気持ちがあって、僕も、洋服の展示会の既成概念を崩した形でブランドを広めていきたいという気持ちがあって。そこが一致して、こういう形が実現しました。

 


—カフェで展示会、というのはやはり珍しいんですね?

I:今までにはあまり前例がないやり方だとは思います。

 

F:カフェのスペースに洋服屋がもともと入っていて、そこのオブジェとして洋服がマネキンに着せられていて値札もついている、というようなスタンスはあると思うんですよね。でもカフェはそもそも飲食なので、匂いも出るし、ドリンクも運べば食べ物も運ぶから、あえてそういう危険性のある場所に洋服の展示会を出すことはなかったと思うんです。しかもその展示しているときも、カフェ自体が営業しているわけなので。

 

I:そう、そのスペースを貸し切って、カフェの営業をせずにイベントスペースとして使うのだったらあるかもしれませんが、今回はカフェの通常営業もしているので、そういう形は珍しいと思います。

 

F:そうですね。実際そこで普段通りにご飯をたべにきてくれるOLさんやサラリーマンの方にも見てもらう、というスタンスは聞いたことがないですね。

 

 

—なるほど。というかそもそも、一般的なアパレル展示会って、バイヤーさんや招待した友人限定でクローズドに行うものというイメージが。今回はどなたでも気軽に見られる、というのも特別ですよね。
 

I:そうですね。展示会は「受注生産」という形なので、まったく面識のないお客さんを呼ぶのは本来リスクになるんです。受注生産の場合、実際に料金をいただくのは製品ができた後になるので、注文いただいてから期間が空きますよね。その間に「いらない」となると、受注したものはそのまま在庫として残ってしまう。だから従来の展示会は業者の方のみを対象にしたクローズドな場だったんです。

 

でも、僕自身はこう、お客さんと近い距離でものづくりをしていきたいっていう気持ちがあって。実際に展示会でお客さんに商品の説明をして、お客さんの「もっとこうだったらいいのに」っていう声も聞いたりしながら、作り手と買い手が近い距離でやっていきたいなと思っていて。それに、そういう近い距離感で展示会をやったら、キャンセルも少ないはずだと思っているんですよね。作る側と面と向かって話して、その場で納得して、注文するわけなので。

 


—確かに、デザイナーさんが直接消費者に説明、というのは貴重かも。大きいブランドだと、営業担当の方だけだったり、むしろ外部にプレス機能を依頼していることもありますよね。その他にも、従来の展示会とは違うポイントはありますか?

 

I:洋服の展示会って、Mサイズしかないのが基本なんですよ。業者の方は洋服の専門家なので、MサイズからS、Lのサイズ感を想像して注文するんですけど、一般のお客さんだと、Mサイズを見ただけでSサイズはたぶん想像はできないと思うんですね。

 

—はい、実物のサイズが見たいです!(笑)

I:そう(笑)。だから今回の展示会は、多少サンプル代はかかるのですが、展示会の時点で全サイズ作っているというのが、従来の展示会とは違うところです。リラックスウェアは着心地重視のものなので、やっぱりその場で、自分に合うサイズを納得いくまで選んでもらって注文いただきたいなと。納得がいって注文したものだったら、やっぱり愛着もわくからキャンセルも少なくなるだろうと思います。

 


—それは嬉しいです。どんな洋服に出会えるか楽しみになってきました。商品はどんなラインナップですか?

 

I:オーガニックラインと、ベーシックラインの2ラインがあります。オーガニックラインは、環境や体にも優しいオーガニックコットンを使って、染料も草木染めにするなど、細かいところまでこだわったラインです。体に一番触れるインナー系はオーガニックラインで。もうひとつのベーシックラインは、逗子の海沿いから発信しているというSCRIPTの背景から、ビーチカルチャーの要素を取り入れたもの。見た目に少し鮮やかな色を取り入れたり、綿や麻などのナチュラルな素材をベースにしています。

 

 

—着てて気持ちのよいものが多そうです。商品数としてはどのくらいのボリュームでしょう?

 

I:メンズ、レディースともに、オーガニックラインが4型、ベーシックラインが12型、全部で16型です。その場で商品をお渡しできるアロマキャンドルも限定50個、先行発売します。

 

—楽しみです。aroma cafeとしても、この展示会は新たな試みになりますが、この機会に期待することなどはありますか?

 

F:aroma cafeってただのカフェじゃなくて、他とは違う試みをどんどん取り入れられる、柔軟なカフェなんだな、というイメージが伝わったら嬉しいですね。洋服に限らず、いろいろな方が、「自分たちもアロマカフェと何かできるんじゃないかな」と感じとってくれたりとか。

 

そういう機会が増えていけば、来るごとに業態が違うaroma cafeになる。洋服があるときもあれば、雑貨やアクセサリーがあるときもあって、お客さん自体も飽きないですよね。あ、今回はどんなことやってるんだろう、って。

 

I:ここに来れば何か新しいものを発見できる、っていうようなイメージがついてくると、お客さんも毎回それを楽しみにしてきますよね。

 


—面白いですね。アクセサリーや雑貨などはイメージしやすいですが、他に「カフェだけどこんなことやっていいんだよ!」という例はありますか?

 

F:例えば、今まで中目黒にアトリエを構えていたカラーセラピストの方がアトリエを引っ越すタイミングで、「これからはaroma cafeをアトリエ代わりに使いたい」というお話をいただいています。

 

カラーセラピーって、ずらりと並んだ何十種類かのカラーボトルからランダムに色を選んで、その人の心理状態などを診断するんですが、今度、aroma cafeの入り口のところに、そのカラーボトルの並んだ棚が入るんですね。比較的空いている平日の時間に、そのカラーセラピストさんがここにお客さんを呼んでカラーセラピーを行う、という話も出ています。そのくらい柔軟です。

 

—最後に、SUECCOブログを読んでくださっている皆さんにメッセージをお願いします!

 

 

F:アロマカフェはいろんなものを柔軟に取り入れていく、新しいカフェでありたいと思っています。一緒にアロマカフェに新しい色をつけていこうという思いのある方、何か一緒にやってみたいなと思う方、いろんな人と出会いたいなという方には、人をご紹介したり、スペースの使い方などのご相談にのらせてもらえればと思います。ぜひお気軽に、くつろぎに来てください。

 

I:今回の展示会は、洋服好きはもちろん、それ以外にも、ちょっとカフェでゆっくりコーヒーを飲もうとか、本を読もうという方にも楽しめる空間になっていると思います。洋服好きだけじゃなく、カフェ好きだけじゃなく、衣食住、ライフスタイルを豊かにしたいという気持ちがある人にはおすすめの展示会になっていると思うのでぜひ足を運んでいただければ嬉しいです。

 

 

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SCRIPT
2014 SPRING & SUMMER
EXHIBITION

 

※展示会はどなたでもご参加いただけます。バイヤーの方はアポイント制にご協力ください。

http://script-garden.com/news/index.html


[TOKYO]

日時:2013/12/13(Fri)〜12/19(Thu)
12:00〜18:00

場所:aroma cafe
〒153-0043 東京都目黒区東山1-3-6 203
(地下鉄中目黒駅より徒歩7分)
http://www.aromacafe2002.com/

中目黒の人気カフェ「aroma cafe」とのコラボレーション展示会&受注会です。期間中通常のカフェ営業もしておりますので、コーヒーやランチ等を楽しみながら、SCRIPTの展示会をお楽しみください。

■[KANAGAWA]

日時:2013/12/21(Sat)〜12/23(Mon)
12:00〜18:00

場所:SCRIPT atelier(SUECCO HOUSE)
JR逗子駅より徒歩10分。詳細はお問い合わせください。
SCRIPTの物づくりの拠点、逗子にて行います。逗子海岸より3分の位置にあるアトリエでの開催で、ブランドのリラックスした雰囲気を感じられる展示会です。
問い合わせ:info@script-garden.com
Web:script-garden.com

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こだわりのコーヒーやハーブティーで、
ほっとひといきつきながらどうぞ。。

 

 

(by Masako Watanabe)