鳥取⇔東京の2拠点で活躍するアートディレクター・古田啄也氏の考える、“地域とデザイン”とは?「逗子30±’sクリエイターズな夜Vol.8」

2014/10/30| , , , , ,

秋も深まる10月26日(日)、SUECCO CAFEにて「逗子クリエイターズな夜 vol.8」が開催されました!同日、昼間はこちらの「逗子ハロウィン!」。夜もまだまだ、盛り上がっていきますよ!

  

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クリエイターが集まり始めた街・逗子。せっかくなら一緒に楽しい街をつくろうよ!と、月に1度、多種多様な“クリエイティブ”がゆるやかに集う「逗子クリエイターズな夜」が開催されています。はじまりの経緯については、第1回キックオフ交流会開催レポートをどうぞ。

 

第8回となる今回は、スペシャルゲストとして新進気鋭の若きクリエイター、古田琢也さんをお迎えし、「地域とデザイン」についてのトークを繰り広げていただきました。2つの顔を持つ古田さんのプレゼンに、会場からは質問も続々…!?

 

また、今回はゲストプレゼンを1つに絞り、その他は活動紹介をしたい方が自ら話せるオープンマイク形式に。ここでも5組の方々が登壇してくれました。あとはゆったり交流タイム。会の形式も、とらわれることなく、みなさんの意見でどんどん変化してゆきます。

 

さあ、それでは早速、ゲストのプレゼンから…!

 

 

 

■ 東京⇔鳥取を行き来しながら活躍するフリーランスアートディレクター:古田琢也さん


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今回のゲストは、フリーランスアートディレクターの古田啄也さん

 

実は、古田さんには2つの顔があります。

 

ひとつは、原宿シェアオフィス「FLAG」、海外アパレル企業「JRunway」、メンズコスメ「BULK HOMME」、北九州「FABBIT」など、さまざまなクリエイティブを展開する注目の若手デザイナーさん。

 

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そしてもうひとつは、地元・鳥取での地域プロデューサーとしての顔。同級生とともに“鳥取革命協同組合”、通称「トリクミ」という団体を結成し、地元農家さんとの商品企画地産池消カフェのプロデュースなど、地域に根ざしたプロジェクトやデザインも多く手がけています。

 

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今年の7月には、NHKの密着番組「U-29」で特集を受けるなど、さまざまなメディアからも注目を集める古田さん。お時間のある方は、上記の番組が下記リンクから視聴できるので、ぜひご覧ください。リアルな日常葛藤が伝わってきます…(!)

 

NHK 人生デザインU-29 2014年度 第14回 古田啄也

 

 

 

■小さくてもいいから、地域で経済がまわるしくみを。


 

今回の「逗子クリエイターズな夜」では、地元・鳥取での活動を中心に「地域とデザインの関係性」や「活動を続けるにあたって大切にしていること」などをテーマにお話いただきました。

 

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こちらは、今年の4月にオープンしたという地産池消カフェ&コミュニティスペース「HOME8823」。その設立背景とは…?

 

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トリクミの活動として、当初は東京での飲食イベント移住者募集企画なども手がけていた古田さん。

 

活動を続けるうちに、「そもそも地域活性化って?それ自体がネガティブな言葉では?」と疑問を感じ、“田舎を都会に近づける”のではなく、もっと「地域に密着した活動で、地域の課題を解決したい」と考えるように。

 

そんな中、地域の農家さんから、コミュニティスペースをやらないかという話が持ちかけられたのが、カフェ設立のきっかけに。ちなみにその舞台、鳥取県八頭町(やずちょう)隼(はやぶさ)地区こんなところ

 

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そこで古田さんたちトリクミが考えたのが、1階に地産地消カフェや野菜の直売所、2階にコミュニティスペースを備え、さらに観光客が「イナカルチャー」を楽しめる、田舎遊び体験ツアー企画を併せもった「HOME8823」

 

今では、小さなお子さんからご年配の方々、働き盛りの会社員まで、ほんとうに幅広い世代が足を運ぶ憩いの場となっているそう。

 

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田舎遊び体験ツアーでは、川下りジビエのBBQフルーツ狩り&ジャムづくりタケノコ掘りなどなど…、大人も子どもわくわくしてしまう内容がたくさん。

 

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「カフェを拠点に、その周りでできることをやっています。例えば地元の農家さんと連携するなど、小さくてもいいので地元でちゃんと経済が循環するしくみをつくっていきたい」と、古田さんは語ります。

 

 

 

■ 地域の人が入り込める“余白”をデザインする


 

意識しているのは、「巻き込むクリエイティブ」

 

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「自分の周りにいるいろいろな人々をどれだけ巻き込んで、渦のようにしていけるか」を意識して、プロジェクトを進めているのだとか。

 

写真の中で、地元のおじいちゃんたちと一緒に、家の壁にポストイットをずらりっと貼付けて議論しているものが印象的でした。年齢も関係なく、田舎ならではのしがらみも気にせずに、自分たちから働きかけてどんどん巻き込んでいく。

 

古田さん曰く、「アウトプットは何でもいい」。大切なのは課題が何なのかを最初に見極めて、そこへどうアプローチするか。お店でも、イベントでも、政治でも、何でもいい。

 

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東京と鳥取を往復しながら、デザインの仕事と地域プロデュースを続ける古田さんは、地元に帰りたいという思いも持ちつつも、今は「日本一の都会」東京と、鳥取をつなぐために、2拠点で働くことを選択しているそうです。

 

会場も、古田さんのトークに興味津々。採算の話、補助金の話、世代を越えた交流のコツ…。たくさんの質問が寄せられていました。行政側の方も参加していたので、補助金トークに加え、金銭面以外で市役所に求めることは…?などのやりとりも。「チャレンジ精神のある人にかけてほしい笑」という言葉が頭に残りました。。

 

 

 

■ 交流タイムで小休憩。


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ゲストプレゼンのあとは、再びゆったり交流タイム。ゲストとのディスカッションを続けてみたり、初めましての会話に参加してみたり。楽しい空気が充満中

 

 

 

■ 5組が登壇! オープンマイクタイム


 

後半はオープンマイクタイム。今回は5組の方が登壇してくれました!駆け足でちょこっとずつ、ご紹介していきましょう♪

 

 

[highlight]「ch:farm(チャーム)」プロジェクト:岡崎万奈さん[/highlight]

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秋田県のリンドウ花農家とのご縁で生まれたアクセサリーブランド、「ch:farm」“First Pick”と呼ばれる、規格外、摘花を原材料としたピアスやイヤリングなどを制作しています。

  

多種多様なデザイナーと、農家さんとのコラボレーションで生まれる、世界にたったひとつのNature Gift。

 

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摘み取られて捨てられてしまう本物のお花を、樹脂で加工してこんなに素敵なアクセサリーに。秋田県ならではの、稲穂やお米のアクセサリーも人気だとか!ぜひ「ch:farm」さんのFacebookページで写真をチェックしてみてください♪

 

ちなみにお米のご縁に関連して、11/28(金)、29(土)には千代田区観光協会主催で、イチョウ並木の色づく靖国神社境内で日本酒イベント「黄葉酒まつり」が行われるそうです。全国100以上の蔵元から集まった日本酒が飲み比べできるとか(!)。

 

 

[highlight]「節絵#0」八咲 潮(やさき うしお)さん[/highlight] 

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続いては、前回のクリエイターズな夜で「節絵」についてプレゼンをしてくださった、グラフィックアーティストの八咲 潮(やさき うしお)さん

 

台座と絵画が取り替えられ、掛け軸を変えるように四季を楽しむことのできる工芸家と芸術家コラボの新しいプロダクト「節絵」。詳しくは、前回のプレゼン内容をご覧ください。

 

今回は、11月末に稲村ケ崎で開催される節絵展Applysのお知らせ!

 

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台座では陶器、ステンドグラス、家具、ガラス、革、漆・・・など、絵画の方もアクリル画、チョークアート、書道など実に多様な、合計19名の作家がコラボレーションする展示会です。会場は稲村ケ崎駅降りて5秒!ぜひ訪れてみては。

 

Applys (付け替えられる絵の個展)

11/21(金)〜30(日)12:00-18:00

@Dakota INAMURAGASAKI

鎌倉市稲村ガ崎3-3-30/稲村ケ崎駅 下車5秒

 

 

 

[highlight]「逗子珈琲」(逗子フェアトレードタウンの会):佐藤浩子さん[/highlight]

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3番手は、逗子フェアトレードタウンの会の佐藤さんから、「逗子珈琲」について。

 

フェアトレードの豆選びから焙煎、デザイン、販売までを逗子で行い、いろんな人に飲んでもらいながら逗子やフェアトレードや世界のことを、みんなで語り合ってほしいという思いから生まれたこちらの「逗子珈琲」プロジェクト。

 

その背景から豆選び大会の様子など、以前からSUECCOブログでもリポートさせていただいています。 気になる方はぜひこちらから。

 

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パッケージデザインは、SUECCOの木村が担当しました。商品のお披露目は、11月1、2日に逗子の亀岡八幡宮で開催される『逗子コミュニティパーク2014秋』です

 

鮮度が大切なので、当面はイベントでの販売、または個人への受注販売という形を検討中とのこと。オフィスで使いたい、お店で出したい、という方も募集中だそうです。

 

興味のある方、ぜひ逗子フェアトレードタウンの会のページからコンタクトをとってみてください。

 

  

[highlight]クリエイターのためのレンタルスペース:金光絢子さん[/highlight]

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続いては、逗子好き夫婦3組で不定期に行っている限定ビアカフェ「Jinakana(ジーナカーナ)」のメンバーでもある金光夫妻から、クリエイターのためのレンタルスペースのご案内!

 

逗子市桜山7丁目にあるご自宅の1階を、レンタルスペースとし、撮影場所作品発表、集まりの場、各種イベントや、生徒さんを集めてのスクールなど、多目的に使えるとのこと。写真が配布されていましたが、かなり広々で素敵なスペース…!

 

当日参加できなかったけれど興味がある…!という逗子クリエイターズなみなさんは、ご連絡先をお伝えしますので、運営チームまでご連絡ください。随時内覧も受け付けているそうですよ!

 

 

[highlight]野外活動センター再生プロジェクト/光るわたあめ:加藤太一さん[/highlight]

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さて、オープンマイクのラストは「逗子クリエイターズ」代表でもある太一さん。

 

以前から長期プロジェクトとして続いている、逗子・盧花記念公園にある「野外活動センター」をクリエイティブな拠点として生まれ変わらせよう!というこちらのプロジェクト。

 

10月23日の「カマコンバレー定例会 in 逗子」でも発表をしてきたとのことで、報告も兼ねてプレゼン。

 

 

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5月に逗子市へ事業提案後、現在、結果は保留中…。皆の声として再び市にアプローチするべく、署名活動を継続中とのことですので、Facebookページなどをご覧いただき、共感いただける方はぜひ署名にご協力をお願いします!

 

・逗子市旧野外活動センター再生へのご意見&ご署名はこちらから
http://goo.gl/NTq9cI

 

 

そして突然話は変わりますが、太一さん、東京デザイナーズウィークのハロウィン企画で、10月31日16:00〜21:00に「わたあめ」光らせるそうです。(?!)

 

東京デザイナーズウィークのアクセス情報はこちら「光るわたあめ」が気になる方は、ぜひハロウィンの夜、会場へ!

 

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■ 次回は11月30日(日)。


 

というわけで、「逗子30±’sクリエイターズな夜 Vol.8」、ほどよい熱気に満ちて終了。

  

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忙しい中はるばる足を運んでくださった古田さん、そしてこの場を共有してくれたすべてのみなさん、ありがとうございました。 

 

次回は11月30日(日)の開催予定です。 どうぞお楽しみに!